それは2013年2月23日のことでした。私は知人の紹介で、心理カウンセラーの衛藤信之先生の体験講座を銀座に聴きに行きました。実は高校時代、進学先を考えるにあたり心理学が候補でしたが、なんとなくフィットしない気がして、結果として法学部に進んだいきさつがあります。しかしそんな私の先入観を見事に打ち破る先生のまるで吉本新喜劇でも見ているかのような笑いの講義は、とても衝撃的でした。もちろん、笑いだけでなくカウンセラーとしての臨床や衛藤先生の決して恵まれていたとは言えない幼少時の家庭環境なども踏まえて実のあるお話でした。
そして私はそのまま日本メンタルヘルス協会の基礎心理カウンセラー講座を修了し、「ぜひ衛藤先生のお手伝いをしたい!」と決意しました。もっとも心に刻まれた「アイ(I)メッセージ」という技法、これを自分なりのレシピで、世に広めよう…そう考えて開発した「こころのシナリオ」をひっさげセミナーを都内の会場で、たった一人の参加者を相手に始めた、そこが第一歩でした。